カテゴリ:不動産売却の流れ / 投稿日付:2021/02/08 10:49
■不動産の売却活動をおこなう
不動産会社と媒介契約を結んだ後は、売却活動を開始します。
売り出し価格の設定は、査定額を参考にして、業者のアドバイスを受けながら決める必要があります。基本的には売却費用や住宅ローンを完済した後でも現金が残るように設定するケースが多いですが、相場と比べて高過ぎる売却価格を設定しても売れづらくなります。
なお、売却費用には、ローンの残債額、物件の修繕・リフォーム費用、不動産会社の仲介手数料、抵当権抹消費用、司法書士手数料などがあります。
仮住まいが必要な場合は、家賃・引越し費用などの必要経費も洗い出す必要があります。
中古物件の場合、購入希望者から値引きを要請されて当初の売却価格より下げて売却するケースもあるので、あらかじめ値引き分を上乗せしておくかどうかも検討する余地があります。
価格交渉で買主側の値引き希望額と売主側の許容額に差がある場合、交渉は粘り強く行い、できるだけ妥協点を見つけ出せるよう努めることが大切です。売却活動では内覧対応が重要なポイントになります。売主側の対応次第で相手側の購入意欲が左右されることもあるので、十分に準備してから臨むことが重要です。
■内覧時のポイント
破損箇所の修繕 ・床や壁の目立つ傷など破損箇所は、事前に修繕する
荷物の整理 ・最も目立ちやすい玄関前は、物を片づける
・室内の荷物、廊下の段ボール箱などを片づける
室内を広く見せる ・キッチンや洗面所回りの生活用品を収納する
室内の清掃・消臭 ・室内全般を掃除する
・キッチン・バス・トイレ・洗面所などの水回りは、洗剤・カビ取り・水垢
取りなどで磨く
・消臭剤で生活臭を消す
準備しておく ・物件の修繕履歴、塗装履歴
・付帯設備の使用年数・交換時期
■値下げする際の注意点
物件がなかなか売却できない場合は、売出価格の値下げも検討しなければなりません。この時、ローンの残債がどの程度残っているか、住み替え新居の購入資金があるかどうかによっても値下げ幅は違ってきます。
ローンの残債があまり残っておらず、住み替え新居の購入資金が十分な場合は、ある程度値下げする余地があると言えるでしょう。
7、不動産売買契約へつづく